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2025年02月05日

コラム

さくらインターネットの移行ツールを使ってみた

さくらインターネットのレンタルサーバーを利用されている方も多いかと思います。
WordPressも使える人気のプランが約6,000円/年(2025年1月現在)ほどと、コスパも申し分ないです。

今回移行ツールを利用するきっかけとなったのは、
現在のサーバを2018年から利用しており、一部仕様が古く現状の環境では困難な作業が発生したためです。

移行ツール利用の前提条件

そもそも「移行ツール」とは、同プラン内で諸条件を満たせば、新規契約や解約という手続きが不要で
データや設定を自動的に新サーバへ移行するさくらインターネットのサービスの事を指します。

移行ツール利用前に念のため、ツールの利用条件を公式サイトで確認すると

  • 2022年2月15日以前の契約である
  • 対象のサーバーが1週間以内にメンテナンスを控えていない
  • MySQL4.0、5.1、5.5、5.7を利用していない
  • バックアップ&ステージングを利用中ではない
  • 料金未納でない …他

とあり、コンパネから確認をするとMySQL5.7を利用していたため、
まずは8.0への移行申請をしました。(その際の最短の予約日時は約4時間後)

MySQL申請後の流れ

指定時間から10分ほどで完了案内メールが届き、

と記載がありましたので、
流れに沿ってwp-config.phpの「MySQL のホスト名」を新しいものに変更していきました。
(注意)DB名やパスワードを変更した場合はこれらも更新する必要があります。

あとは各サイトの表示を確認します。

本題の移行ツールを利用

契約サーバ内で利用中のデータ量が10GBで約40分、100GBで約4時間程度かかるそうです。
私の利用量は前者に近いので、すぐ済むだろうとコンパネから申し込もうとしたところ、
「古いバージョンのデータベースをご利用中の為、ご利用いただけません。」と表示され、
申し込みボタンが非アクティブになったままでした。

申し込みボタンが非アクティブのキャプチャ

時間が経過すれば解決するのか、何らかのアクションが必要なのかが取り急ぎ不明でしたので、
すぐにサポートに問い合わせました。
すると(やはり)使用されていない古いDB(MySQL5.7)が残っていることが原因だと
即レスでご回答いただきましたので、削除後改めて申し込みボタンをクリック。

約1時間後(思ったより遅かった)に完了メールが届き、

OSやミドルウェアのバージョンが変わっておりますので、お客様にて
ウェブサイトやメールの送受信に影響が出ていないかのご確認をお願いします

WEB表示問題なし、メール送受信問題なし、ターミナルからのSSH接続不可という状況でしたので、
公開鍵をサーバに再設置しこちらは解決しました。
まだ細かいチェックは残っていますが、一旦完了。

他気になった点

先ほどのSSH接続もそうですが、移行ツールで一部引き継ぎできない機能やログがあるそうです。
プラン変更・移行ツールの機能別引き継ぎ項目を知りたい|さくらインターネット
中でもIPアドレスの引継ぎが不可というのが、IPアドレスを直接指定して
何かしらのサービスを利用している場合などは、変更が必要のようでした。
(今回の移行では対象なし)

最後に

以上、移行ツールを使って新サーバを利用するまでのご紹介でした。
特に追加で費用が発生したわけではなく、サイト表示や管理画面のレスポンスも向上し、
何より「作業が進められる」のが個人的にありがたいところです。

さて、この記事を読んで

  • ホームページをリニューアルしたいが、今のサーバーはそのまま使えるのか
  • 昔作ったWordPressサイトはセキュリティ的に大丈夫だろうか
  • 自分でリニューアルにトライしてみようと思ったが、時間ばかりが経過している、、

といった事でお困りでしたら、まずはお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

さーもん

さーもん

浅く広くではありますが、何でもご相談ください。

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