WordPressブロックテーマとは
WordPress 5.9から、新しく「ブロックテーマ」がリリースされました。
これまでのコード主体の開発から大きく変わり、
ブロックを主体として、ノーコードでサイトを構築できるようになります。
STUDIOやCanvaといったノーコードのWEBサイト作成ツールは有名ですが、
WordPressにもついにその波がきてしまいました。
サイトの構築方法も更新方法もがらっと変わっていくため、
勉強も兼ねて、何回かに分けてブロックテーマについてまとめていこうと思います。
WordPress テーマ
まず、WordPressの「テーマ」は、サイト全体のデザインや機能のテンプレートのことです。
WordPressテーマは公式に配布されているものから企業や個人が作成したものまで無数に存在しており、テーマを変更することで、デザインを変えたり機能を増やしたりできます。
弊社でも、お客様の要望に応じたデザインや機能の専用テーマを構築し、サイトに適用しています。
ブロックテーマ
ブロックテーマとは、テンプレートがすべてブロックで構成されているWordPressテーマのことです。
固定ページや投稿などの記事コンテンツに加えて、ヘッダー・フッター・サイドバーなど、サイトのすべての領域をサイトエディターを使用して、ブロックを配置、編集できるようになりました。
ブロックマークアップを含む、HTMLベースのブロックテンプレートで構成されています。theme.json
ファイルでスタイルを管理します。

WordPressデフォルトテーマ:Twenty Twenty-Five プレビュー
サイトエディター(フルサイト編集)
ヘッダー・フッター・メニュー・ウィジェットなどのパーツや、ホームページ、固定ページ、投稿、アーカイブなどのテンプレートをブロックを使って編集することができます。
つまり、PHPコードの知識がなくても、ブロックを使用してサイト全体を好きなようにカスタマイズできます。
グローバルスタイル
サイト全体や特定のブロックのスタイルを設定することができます。
- スタイルのバリエーション
- フォントファミリーやサイズ、字間などのタイポグラフィ
- 文字や背景、リンクやボタンなどのカラー
- サイト全体の背景や画像
- サイトコンテンツの領域幅などレイアウト など
ユニバーサルテーマ
ブロックテーマの初期バージョンで、クラシックテーマのカスタマイザー機能をもつテーマは「ユニバーサルテーマ」と呼ばれています。
クラシックテーマ
クラシックテーマは、今までのWordPressで使われてきたテーマです。
PHPをベースとしたテンプレートファイルで構成されており、CSSやJavaScriptで装飾や機能を追加します。
複雑なカスタマイズが可能で、長年にわたりWordPressサイトの中心的存在でした。
テーマカスタマイザーを使ってテーマを編集し、サイトの外観をコントロールすることができます。
ハイブリッドテーマ
クラシックテーマのうち、1つ以上のブロック機能を取り入れたものが「ハイブリッドテーマ」と呼ばれています。
現在のWordPressは、theme.json
を取りこんだハイブリッドテーマが主流となっています。
おわりに
ノーコードで自由自在にサイトデザインを作成できるというのは、夢がありますね!
レスポンシブやアクセシビリティ、今後のアップデート対応など、実用面を考えるとまだまだ気になるところはありますが、取り入れていきたい技術です。
次回は、代表的なブロックテーマについて見ていこうと思います。